長   嶺(ナガミネ)

解説

諸国にこの地名ありて数流の氏を起こす。

 

岩手県二戸市、宮城県仙台市太白区、秋田県鹿角市、新潟県三条市

同県刈羽郡西山町、同県中頚城郡板倉町、岐阜県本巣郡根尾村

愛知県額田郡幸田町、宮崎県宮崎市、鹿児島県大島郡喜界町に

この地名あり。

尚、長峰の地名は31ヶ所、長峯は5ヶ所あり、長岑の地名は無し。

 

1、日向の長嶺氏− −伊東家の重臣にして日向記に「伊東祐時(鎌倉中期)の家臣に長峯肥後守あり」と。

     又、「永岑弥四郎、長嶺伊賀守、長嶺八右衛門尉、長嶺大炊左衛門尉、長嶺彦五郎」などの

     名あり。

2、会津の長嶺氏 大沼郡東尾岐村の堂山館は、嘉応年中、長嶺三郎政澄 築きて住すと云う。

     又、同村源太谷長棚址(東西二十間、南北百五十間)は、何時の頃にか、長嶺信濃なるもの

     居住せし所なりと伝え、同郡高田村 伊佐須美神社鉄華表は、旧事雑考に「明応元年十月、

     長峯越中と云う者建つ」とあり。

     昭和の始めには、東尾岐村に長嶺を氏とする者、百七十余戸中に三十余戸あり、尚、

     長嶺哲雄氏は、長嶺信濃の後裔と云う。又、隣の尾岐村、水井野村、旭村、藤川村、

     高田町等にて三十戸ほどありて、旧家少なからず。家紋は概して「丸に沢瀉」。尚、長嶺の

     嶺の文字は、古き石碑、書類には、「岑 或いは峯」を用いたれども、今は、一様に「嶺」を

     用いると云う。

     又、哲雄氏の家には 鎗、弓、棒、大刀、小刀、巻物水晶軸(要流棒の免許状、延宝二年、

     長峯彦太郎なる者が受ける。要流先祖 渡邊又吉 及び入道宗高 連署なり)等を蔵す。

3、成田氏族 陸中国鹿角郡長峰村より起る。

     長嶺下総は当地方の名族 成田氏の一族なりと(鹿角由来記)

     又、参考諸家系図に長嶺七之丞の名あり。

4、他


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