水   上(ミズカミ)

解説

諸国にこの地名ありて数流の氏を起こす。

 

国土基本地図に43ヶ所あり。

尚、長野県上高井郡小布施町、岐阜県瑞浪市のは「ミナカミ」と読む。

 

1、清和源氏小笠原氏族 甲斐国山梨郡水上村より起こると云う。

     時利は、武田信虎、及び信玄に仕え、戦功多し。家紋、丸に三階菱、五七桐。

     ェ永系図には、丸に松皮菱とあり。

     又、水上入道宗普は、永禄の初めより天正の初めまで、信州 松元城(深志城)を守る。

     子孫 西山梨郡上帯那にありとぞ。

     又、誠忠旧家録に「水上織部宗富後胤、天正以後、処士として村事を掌る。大塚村

     水上弥右衛門義長」とあり。

     ェ政系譜に「時利(信虎家臣)−利光(信玄 勝頼 家康に属し、中條二百貫文)−政光−重光、弟

     政勝−正義−正高−美濃守興正(三千石)−美濃守正信、家紋、丸に三階菱」とあり。

2、藤原姓− −もと清和源氏にて 諏訪を氏とす。武田家臣 諏訪善三郎の男 八左衛門昌信(藤原姓)

     至り、水上を称し、紀伊家臣となる。その男を昌次と云う。家紋、丸に割菱、丸に梶葉。

3、三河源姓 当国東加茂郡水上村より起る。清和源氏にして、左大夫定政を祖とすと云う。

     ェ政系譜に「定政(延宝八年、綱吉御供の列にありて御家人に召し加えらる)−仁右衛門定保

     −五右衛門定豊−定尚−貞余−定信−定俊、家紋、丸に花沢瀉、五三桐、丸に割菱、

     丸に梶葉」とあり。

4、蒲生氏族 駿河大納言忠長の家臣にして、ェ政系譜に

     「清大夫義長(家伝に、元 蒲生氏、後、改めて水上を称す。駿河大納言忠長卿に仕えて

     甲斐・駿河、両国の郡奉行を勤め、忠長卿 罪かぶらせ給い、領国を除かれし時、處士と

     なりしと云う)−三郎兵衛義勝(綱吉に仕う)−義久−良昌−義等−義陳−義郷、

     家紋、左三巴」とあり。

5、加賀の水上氏 加賀藩給帳に「二百石(丸の内水の字)水上喜八郎」とあり。

6、他


* 「ルーツ発見・名字の由来」のトップページに戻る