蒲   田 

解説

和名抄 武蔵国荏原郡に蒲田郷あり、加萬太と註す。

又、筑後国山本郡に蒲田郷、肥前国神埼郡に蒲田郷あり、

加萬多と訓ず。その他 陸奥、越中にこの地名あり。

富山県氷見市にこの地名あり。

分派氏族

 

1,桓武平氏江戸氏流 −武蔵国荏原郡の蒲田郷より起こる。この氏はその世系に

       「鎮守府将軍 良文より出づ。良文の子 村岡五郎忠通の庶流の子孫

       に江戸を氏とするものあり。その族に蒲田新八郎致重と云いて、古河

       公方義氏に仕え、又、小田原北条家に属して当所の地頭たり。

       後、下総守と改め、入道して重蓮と号す。小田原没落の後は流浪し、

       当所に居住し、慶長十三年三月二日没す、時に九十四歳。村内

       妙典寺に墓あり。又、下総入道の子に九右衛門と称せしものあり、

       この人 徳川家に召し出さる」と。

2,清和源氏石川氏流 磐城国白河郡鎌田村より起こる。石川氏の族なりと。

       白川文書 建武二年八月尊氏袖判の書に「下す、蒲田五郎太郎、陸奥国

       石川荘内本知行分を領地すべき事、右人 勲功の賞となし、領掌せしむ

       べきの状、件の如し」と。

       又、同三年四月二十五日、尊氏更に五郎太郎の戦功を賞して、陸奥国

       袋田村及び矢目を預くと。その後、石川蒲田左近大夫兼光あり。

3,他 


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