解説 |
神宮司に同じ。神祇のために設けし、寺院を神宮寺と云い、 その寺名より 地名起こり、更に 氏名となりし也。河内 伊勢 常陸 信濃 陸前 羽後 若狭などに此の地名あり。千葉県旭市、石川県金沢市、新潟県新井市、京都府綾部市に 神宮寺の地名あり。 |
分派氏族 |
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1,清和源氏武田氏流
− − 甲斐の名族にして、武田系図に「太郎信義の末男
神宮司六郎実義」とあり。又、諸家系図纂に「信義−信衡(六男、神宮寺六郎)」とあり。
巨摩郡堀内村にこの後裔あり。
2,楠木氏流
− − 河内国高安郡神宮寺より起こる。当国の名族にして、楠木氏の族なり。太平記巻十六に、神宮寺太郎兵衛正師あり。湊川に忠死し、広厳
寺楠木一族霊牌に同人見ゆ。その後、和田文書、延元二年三月、治氏の
軍忠状に「延元元年五月二十五日、兵庫湊川合戦の時、楠木一族、神宮
寺正房、並びに八木弥太郎入道法達、共に合戦の忠功を抽んず」と。
又、神宮寺小太郎師総あり。神宮寺城
(南高安村神宮寺)は、神宮寺小太郎の居城なり、小太郎、楠木正行に従い、四条畷に死し、城落ちる。
又、石川郡に神宮寺砦
(赤坂村水分)あり、正成の属城にして、神宮寺氏拠ると云う。
3,秀郷流藤原姓小野寺氏流
− − 羽後国仙北郡神宮寺村より起こる。小野寺系図に「高道(孫太郎、右京亮、正慶二年云々)の弟を神宮寺藤七道珍」とす。
4,他
* 「ルーツ発見・名字の由来」の
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