壱   岐

解説

壱岐国より起る、和名抄 壱岐島に由岐と訓ず。

又壱岐郡あり、壱岐は、壱伎、一支、一吉、伊伎、伊木、

伊支 などの文字を用う、猶 雪とも音通ず。

分派氏族

 

1,山城の伊伎氏 姓氏録に「壱伎直、天兒屋根命十一世孫 雷大臣の後なり」と。

2,佐々木流 佐々木信綱の子 左衛門尉 泰綱、壱岐守たりしにより、子孫

       壱岐ほを以って称号とするもの有り。尊卑分脈に

       壱岐守泰綱┬左衛門尉頼綱
            └壱岐守長綱┬氏綱(壱岐三郎)−高長(壱岐九郎) と。
                  ├貞長−貞輔(壱岐孫四郎)
                  ├頼貞(壱岐弥五郎)
                  ├長信(壱岐五郎)
                  └長朝(十郎)

3,河野流 伊予河野氏の一族にして、予章記に

       「太郎左衛門尉通治−河野七郎通遠(壱岐守)−壱岐彦六」と見え、

       延文五年四月二十八日、足利義詮判書に「対馬入道孫子 壱岐彦六」と

       あり。父祖の称号を氏としたものなり。

4,藤原姓 中興系図に「藤原姓、紋 酸草」と。

5,他


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