熱   田

解説

熱田は熱田神宮の鎮座地なれば、其の名早くより著はる。

和名抄には愛知郡厚田郷と載せ、高山寺本 厚田郷と書く。

熱田神宮の大宮司は、上古以来長く尾張氏の占むる処なりしが、

平安末期藤原南家の人 其の家を継ぎ、後 鎌倉時代の初期大江氏

その家を継ぎしより、或は藤原姓、或は大江姓と云い、熱田大宮司

と云うを、苗字の如く使用せり。尚、 熱田氏と云うものも存す。

1,熱田祝部 熱田神宮の祝部にして、上古以来 尾張氏の人を以って任ず。

       神名式、愛知郡熱田神社明神大と見ゆ。この祝部 代々この神宮を守護

       奉仕しけるに、尾張員職に至り、外孫 藤原季範に譲り、血統 藤原氏と

       なれり。

2,熱田大宮司 尊卑分脈に

       「武智麿−巨勢麿−貞嗣−高仁−保蔭−道明−尹文−永頼−能通−実範−季兼

       −季範(熱田大宮司、久寿二年十二月二日卒)」と。

       その後は

       季範−範忠┬忠季
            ├清季
            ├範信(星野)
            ├範雅−範経−保範−能範−範広−宗範−昌能
            └女子(義朝の妻・頼朝の母)

       太平記に「熱田大宮司昌能」の名見ゆ。

3,他


* 「ルーツ発見・名字の由来」のトップページに戻る