在   原

解説

中古以来の大族也、平城天皇の皇胤なれど、高岳親王流と

阿保親王流との二あり。

滋賀県高島郡マキノ町にこの地名あり。

分派氏族

 

1,在原朝臣(高岳親王流)− 平城帝裔 高岳親王の後なり。貞観四年十二月記に

       「大蔵大輔正五位下 在原朝臣善淵云々、善淵 平城太上天皇孫、高岳

       親王の後なり」と。

2,在原朝臣(阿保親王流)− −平城帝裔 阿保親王の後なり。阿保親王、桓武天皇の

       娘 伊登内親王を娶りて、業平を生む。天長三年、親王表を上りて曰く

       「無品高岳親王の男女、先ず王号を停めて朝臣姓を賜う。臣の子息未だ

       改姓に預からず。既に昆弟の子たり。寧ぞ歯列の差を異にせんや。ここ

       に於いて仲平、行平、守平などに詔して、姓を在原朝臣と賜う」と見ゆ。

3,業平系 在原系図に

  平城天皇−阿保親王┬仲平
           ├行平     ┌元方
           ├兼見王 ┌棟梁┼元清−惟範−業正−宗屋−朝之−公之−見国  とあり。
           ├行慶  ├師尚└女子
           ├業平――┼滋春
           └守平  └女子(三條帝姫)

4,上杉流 藤原北家上杉氏の族にして、

       上杉系図に「上杉朝顕(八条家)−満定(在原)」と見ゆ。

5,土佐の在原氏 南路志に「阿保親王の裔孫 在原経高、高岡郡の山中に来住し、

       深山を伐り開きて里となす。五代の孫 弥次郎高行、津野庄一円を領し、

       高行十代 元実に至り幡多郡の一條殿に滅ぼさる」と。

6,他


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